こんにちは。
ボイストレーナー・話し方講師の新田知代です。
歌の練習の仕方が分からない、という方が一定数います。
それは歌を習っていても習っていなくても「勉強の仕方が分からない」という人がいるように一定数いらっしゃるのと同じで、「このやり方を繰り返ししてごらん」とレッスンで言われても家に帰ると一人では再現できないものです。
実は実際に私もピアノや声楽のレッスンを受けている時に「先生に教わった事の再現ができない」「練習の仕方を教わったけどよく分からないまま持ち帰って結局やらない」という事が多かったです。
そんな昔のあなた、そして今のあなたに今回は練習の仕方についてお伝えします。
なぜ歌の練習が「一人だとできなくなる」のか
そもそもやる気が起きないことって、ありますよね?笑
少なくとも音楽の道に進みたいと言っていた割に私の練習モチベーションはとても低かったので練習しないでレッスンにだけ行く派でした。
先生も練習してこないのが分かっているので呆れて物も言えないし、いつも注意されることは同じ。
自分でも練習しないからいつまでたっても同じことを注意されてレッスンが嫌になる、という悪循環でした。
でもこのモチベが低い理由って単純に私の意識が低すぎるせいだったからではありませんでした。
音楽科受験に向けて大学付属の音楽教室に通い始めて、ピアノの先生に言われて初めて知りました。
「練習する習慣もやり方も知らなかったら無理よ。教えてあげる」
先生は怒るととても怖い人だったのですが、丁寧に教えて下さいました。
1.レッスンで注意されたことを思い出す
2.レッスンの流れを再現するためにレッスンを録音して聞き直す
3.練習の習慣がないなら練習記録を残す
私はこの仕組みを自分にしていなかったら一人では練習が出来なかった。
今はとても納得している事柄です。
レッスンで注意されたことを、練習に落とし込めない理由
でもここで一つ課題がありました。
学生時代、レッスンで注意された事を楽譜に書き込みはしていたのですが抽象的に書き込んでいるので「ここ、何注意されたっけ?」と見事に忘れていたんですね。
先生も書き込まれている私の楽譜を見て「こんなにメモをしているのにどうして練習してこないの?」とあきれるほど。
そのため私は先生に許可を取って毎回のレッスンを録音させてもらい楽譜を見ながら聞き直す訓練を何度もしていました。だから私も生徒さんへは「録音して持ち帰って聞き直して、それに合わせて反復練習をして」と伝えています。
なぜなら大事なのは「何をどういう風に注意されたのか」思い出すこと。
そして注意された時にどう声を出す(歌う)と教わったのか思い出して再現すること。
体の感覚であったり考えるべきことだったり色々あるはずなんです。
やり方を忘れたならまた先生に聞くしかないので、そこはせっかくマンツーマンで教わっているのであれば遠慮なく聞きに行きましょう。やる気がある生徒に見えるので先生も喜んで指導します。
分からないけど分かった気になってできないままにしておく方が上達の妨げになりますからね。
だから注意したことはちゃんと練習に落とし込むことが大切です。
2.レッスンの流れを再現する
直近で受けたレッスンの流れ位なら覚えているはず。
どんな発声練習をして、どんな事を注意されたのか。
曲を歌ったのであればどんな事を注意されたのか。
レッスン時間と同じ時間を確保して同じ時間配分して繰り返してみよう。おそらく「練習しなければいけないこと」が見えてくるはずだ。
3.自分の歌を録音して聴き返す
自分が上手に歌えているかどうか、どうやって判断するのか。
それは自分の歌を客観的に聴くほかない。
歌を習っていればプロに聴いて直してもらえるけれど「どう直ったのか」「どう変わったのか」自分が分かっていなければもう一度再現することは難しい。
プロの世界でもスタジオに入るとボイスメモで簡単に録音してもっと自分の歌に磨きをかけてくる歌手はたくさんいる。
自分の歌声を聴くのが苦手という人も多いが、その自分が苦手な自分の歌を自分の周りに聴かせている方が嫌じゃないか??
だったら聴くのは苦手でも自分の納得のいく歌い方がちゃんとできているかチェックしようぜ。
ボイストレーニングに通っていない人でもおススメの練習方法がこの「録音」だ。
自分の歌い方がいいのかわからない、上手い下手の判断がつかない時はプロの力を借りるのが一番だ、本気ならボイトレ通おう。
まとめ
勉強が苦手な人がいるように、歌の練習が苦手な人がいる。
勉強と通ずる部分は「理解すること」で歌は体を使った運動なので体の使い方や音感がある人ほど理解が早く有利になる。しかし逆に理解する事が出来たなら音感がなくても歌うことはできる。
正しい勉強の仕方、というよりは自分にあった勉強(練習)の仕方さえ分かればあっという間に上達するのは事実だ。
どんな練習方法が世の中にあるのか、自分の習っている先生や、周りの歌っている人たちはどんな練習をしているのか。
聞いて参考にするのも一つの勉強なのでチャレンジしてみてほしい。



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