歌手になるなら必須!ライブで困らない!MC上達の仕方・トーク練習方法について

プロを目指す人のマインド

ライブに立つ前や、今ステージに立っている生徒さんからよく頂く相談が「ライブのMCは何を話したらいいのか分からない」問題。

そう、歌手や歌い手になるって実は「歌が上手い」だけでは解決できない事が多い。
たとえばライブの曲間に話すMCもそうだし、曲を出せばテレビやラジオ、雑誌などのメディアインタビューもある。
歌番組なら歌の前後に司会者と軽くトークする事もあるだろう。

歌手は歌の他にもトーク力が求められるのだ。

今日はMC上達の仕方、そしてトークの練習方法について少しだけご紹介しよう。

1.みんなどんな事を話しているかリサーチ

まずは参考資料集めだ。知り合いにライブに立っている人がいるならどんな準備をしているのか聞いてみよう!
第一線で活躍している先輩アーティストがいればプロの意見を聞くのが一番いい。

その上で次の2点をやってみよう。

①プロアーティストのライブMCを聞いて勉強する

昔はライブのMCを楽しもうとした時、ライブに行ったりそのアーティストのライブDVDを買わないと聞けなかったものだが、今はAmazonプライムビデオやNetflix、You Tube等の動画配信サービスでライブを楽しむ事が出来る。
プロアーティストのMCをいくらでも自宅にいながら勉強する事が出来るのだ、これは本当にいい時代になった。

生のライブ歌唱はCD音源と異なって迫力のある歌い方が多い。歌い方やステージングなども勉強になるのだが、今回着目すべき点はMCだ。

・しっとりとしたバラードの前には、しっとりとした話題
・盛り上がる曲の前には煽りのように盛り上がる話題

→メリハリのあるMCはファンだけではなく、その場にいる全員を巻き込んだ一体感を作り出している!

どのタイミングで何を話しているのか、よくよく聞いてみてみよう。
そしてなるべく一人のアーティストだけではなく、色んなアーティストのMCを聞いてみよう!

②対バン相手のMCを聞いて勉強する

自分がライブに出る時、特にファンなどがついていない時は1つのイベントに複数アーティストがブッキングされるものに出演する事が多いだろう。
その際、他のバンドがどんなMCをしているのかしっかり聞こう。

演奏が下手でもMCがうまければカバーする事ができるし、ファンもつきやすい。
逆にMCが下手くそな場合はよほど演奏が上手でなければファンはつかない。

「音楽で魅せるからトークはいらない」みたいな尖った事を言うバンドマンをたまに見るが、そういう人はCDの売り上げを上げてから言って欲しい。

CDの売り上げをあげる為には「音楽のうまさ(中身)+営業力(外側)」が必要で、その営業力がない=自己PR能力の低いアーティストが、どうやって音楽を聴いてくれる人を集めるのか。
聞いてくれる人を集められない人がどうやって人前で音楽で魅せるのか。

興味を持ってもらえなければ音楽は聴いてもらえない。トークからでも興味を持ってもらえればファン獲得に繋がる

そして参考にできるトークの仕方や話の誘導の仕方等はどんどん勉強させてもらおう!
テクニックを盗むようで嫌だ。。。と思うのであれば、勉強にさせてもらった事を本人に感謝と合わせて伝える、そして恩返しをすればいい。

2.台本を作る

勉強させてもらったら、次は自分が話す番だ。
台本を作ろう。
MCは何分で話すのか?持ち時間を歌う曲の長さから1回のMC時間を設定して、その時間分の台本作りだ。

①プロアーティストのMCはほとんど台本がある

嘘のような本当の話。
丸っと全部作っていないにしても、ある程度「こんな事を何分くらいで話します」と決まっている。
MCを放送作家さんに書いてもらうのは当たり前だ。
テレビもラジオもライブ、今どきのYou TubeもTik Tokもバズっていたりチャンネル登録者数の多いチャンネルはほどんと台本がしっかり作りこまれている。

あなたがプロになりたいのであればMCの台本はしっかり作りこもう。

台本は箇条書きでも、一語一句語尾までしっかり書き込むのはどちらでもいい。
「用意する」事に意味がある。

②全体像の流れが書かれた台本を作る

1回目のMC分、2回目のMC分、と台本を作ってもいいのだが、出来ればライブ全体像が分かるようにセットリスト込みでの台本も作ろう。

プロの歌手だってステージ側から見えないだけで、至るところにセットリストやMCの順番が分かるタイムテーブルが貼られている。
タイムテーブルには19:40~2曲目、19:45~3曲目など時間の指定まで書かれているのが通常だ。

MCだけの集中するのではなく、全体の流れも把握しているMCはしっかりとした話の流れが出来上がっているので聞いていて心地よい。
独立させるのではなく、全体の流れがある台本にしよう。

3.伝えたい事、伝えるべき事を決める

MCで相手に伝えたい事をまとめよう。
肝心のMCの内容だ。
あなたはその持ち時間の間に、歌を聴いてくれる人に何を伝えたい?

自分のファンが見に来てくれる。
対バンのイベントであれば、自分のファン以外の人も見に来ている。
ワンマンイベントであれば、自分のファンの他に「急に友達のファンの子が来れなくなっちゃって、チケットが一枚余っちゃった!空席作りたくないから来てくれない?」と頼まれて来る人もいるだろう。

自分の事を知ってくれている人。
自分の事を知らない人。

彼らにあなたはその「同じ時間に同じ空間過ごす時間」を使って何を伝えたいのか

自分の自己紹介?
自分の歌った曲紹介や選んだ理由?
このステージに立つきっかけになった事?
歌への熱意?
クールダウン目的?
次の曲への煽り目的?

ステージに立つ事が当たり前になっていけばいくほど、このMCが大切な意味を持つ事に気づくだろう。

決して身内ノリで終わってはいけない。
プロになりたいのであれば1ステージの一つのMCも落としてはいけない。

歌や音楽で伝えきれない事は言葉を尽くして相手に伝えよう。
大丈夫、上手なMCでなくても伝えるべき「中身」があれば絶対に伝わるものがある。

4.トークを決められた分数以内に納める練習をする

意外と「決められた時間内にMCを話し終える」という事は難しい。
短いならまだしも、対バンイベントでMCが長すぎて自分の持ち時間をオーバーして他のアーティストへ迷惑をかけてしまう事だってあり得る。

対バンイベントでもワンマンライブでも。
長くなったMCの影響でライブが長引き、借りている会場の使用時間を超えてしまった場合超過料金がかかるが、その使用料は誰が払う?
現場で働くスタッフさんが残業になるわけだが、自分が仕事の時は残業嫌だと言いながら人の残業が発生するのは良しとするのか?

プロを目指すのであれば持ち時間の管理はしっかりと行おう。
プロ意識はそこから始まる。

①ストップウォッチ片手に台本の内容を話し切れるか

台本を作る、という事はすでに終えているはずなので次は台本通りに話してみて時間を計ろう。
話すスピードはどの速さなら話し切れるか、オーバーするのであればどこを削るか。

実際に声に出してみると言葉の並びがおかしかったり、文章だと違和感がなくとも話してみておかしい事はよくある。必ず声に出して読む練習をしよう。

スマホアプリのストップウォッチで簡単に計る事が出来るので、時間を計りつつ内容も精査していこう

②ラジオやテレビのようにフリートークを時間以内で起承転結つけて話す練習を

MCは曲と曲の間で話すものだが、1回あたり3~5分前後におさめると持ち時間の配分にちょうど良い。

そんな時間なんて意識したことがない、という人こそぜひ意識してみて欲しい。
最近「話し方の本」が巷で流行しているが、どの本にも「言いたい事は短くまとめよう」と書かれている。言いたい事は1分でまとめろ、なんて極端な本もあるくらいだ。

ライブのMCも私生活で人と話す時も変わらない、トーク力というものは「言いたい事・伝えたい事を頭の中でまとめて、伝わりやすいように言葉で表現する」ということ
そこに時間的な制約をつけて、もっと伝わりやすく言葉を精査するだけだ。

この時間感覚になれる為には普段からアナウンサーのフリートーク練習のように1分間での自己紹介や3分間で1つの話題を起承転結つけて話すような練習をするといい。

5.本番と同じように歌ってMCを入れての通し練習を録音(録画)する

歌の練習をする時もそうだが、「通し練習」は行っているだろうか?
一曲ずつ練習するのは曲の完成度を高める為に必要であるが、必ず通し練習(ゲネプロ、通しリハなどとも言う)を行おう
そしてそれを必ず録音(録画の方が尚良し)して見直す習慣をつけよう

それがライブに来てくれたお客様に見せているステージになる。

完成度の低いステージを喜んで見てくれるお客様はいない。
自分で客観的に見直した時に完成度が低いようなら曲もMCも、もっと完成度をあげよう

特にMCはしどろもどろになっているのはとてもかっこ悪い。
「あー」とか「えーっと」という言葉が入っているともっと聞き苦しい。
せっかく台本を用意しているのだから、その内容をしっかり覚えて人前で話せるようにしよう。

大丈夫、質の良い練習を行えば行うほどMCも洗練されていくし内容もまとまっていく。
最初は練習あるのみだ。

本番を何度も経験する事!そして最後に。

ここまで準備しても中々うまくいかない。。。そんなあなたに最後のアドバイス。

経験回数と時間が解決してくれることもある。

例えば歌の練習だってそう。
1回目に歌った時よりも10回目に歌った方が要領も分かるしずっとうまく歌える。
10回より100回歌った曲の方が上手に歌えるのは歌った回数もあるが、それだけ練習に時間を費やしたからだ。

MCも同じ。
1回目も2回目も変わらないかもしれない。
でも1回目と10回目では明確に違うし、10回目と100回目はもっと違いが出てくる。

焦らず数をこなす事。
そして数のこなし方も「ただなんとなく話す」のではなく歌と同じように「何をどう伝えるのか」という目的を決めて1回1回しっかり練習をして挑むこと。

これだけしっかりと練習して数こなせば大丈夫。
この記事を読んでくれた人のMC力が抜群にあがる事を祈っている。

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