みなさん、こんにちは。
ボイストレーナー・話し方講師の
新田知代です。
音痴はセンスの問題——
そう思っていませんか?
よく体験レッスンの相談でも
「自分は昔から音痴で・・・
そもそもセンスがないんです」と
お話を伺うことがあります。
確かに音痴の直し方がわからなければ
「もうこういうものなんだ」と
諦めてしまう時ってありますよね。
でも、それは違います。
音痴は大抵直ります。
音痴の正体は「才能不足」ではなく、
「音がズレる原因がどこにあるか」の問題です。
実は音程が合わない原因は
人によってバラバラ。
・音がそもそも認識できていないのか
・分かっているのに声で再現できないのか
・あるいはそもそもズレに気づけていないのか
このどれか、もしくは複数が絡んでいることが
ほとんどのケースです。
たとえば
「音は合ってるつもりなのに
録音するとズレている」という人。
→これはセンスではなく、
発声やフィードバックの問題である
ことがほとんどです。
正しい声の高さが出せる発声にすると
一気に改善するケースも多いです。
このように音痴は「直らないもの」ではなく、
“原因を正しく見つければ治るもの”です。
今回は音痴の正体についてお伝えしていきます。
ちなみにこのテーマは、
音声でもお話ししています。
文章より“声”で聞いた方がイメージしやすい方は
こちらからどうぞ。
▶︎ 音声で聞くPodcast(リンクはのちほど)
「音痴は治らない」は本当?ほとんどの人が勘違いしている話
音痴の正体は3つある|あなたはどのタイプ?先にお伝えした通り、
基本的に「音痴」は治ります。
ただしその原因が何か、を
正確に判断し適切なアプローチをすることが
前提です。
なぜなら音痴は一つの状態ではなく、
「いくつかのパターンに分かれる現象」
だからです。
たとえば、
・カラオケでいつも音程バーが外れる人
・ゆっくりなら合うのに曲になるとズレる人
どちらも「音痴」と呼ばれがちですが、
原因はまったく別です。
前者は音感の問題
後者は発声の問題です。
ここを一緒くたにしてしまうと
ややこしくなる。
もしかすると皆さんの中で
「音痴にもレベルがあるよな」と
感じている部分はここかもしれません。
ここから先は3つのパターンで
説明していきます。
音痴の正体は3つある|あなたはどのタイプ?
1.音がズレる人|そもそも「正しい音」が認識できていない
一般的な音痴の正体がこちら。
正しい音の高さを認識する習慣がないので
脳が認識しなくなっているパターンです。
音程がズレる人の中には、
「そもそも正しい音を認識できていない」
タイプがあります。
これは音感や聴覚の問題で、
まず「音を正しく聴く力」を
整える必要が出てきます。
ただ、身構えないで欲しいのですが
絶対音感が必要というわけではなく、
実践的に歌で使える音感を身につければいいので
後天的に鍛えることが可能な能力です。
基準となる音が曖昧なままだと、
どれだけ発声を頑張っても
正しい音に合わせられないので
歌っていてもストレスになってしまいます。
その上「この高さではこの声の出し方」という
ボイストレーニングの本質的な部分が
音程が取れない事でトレーニングができない
そんなケースもあります。
なお、ごく一部ですが
音の高さ自体を認識しづらいケースもあります。
ただ多くはトレーニングで改善可能です。
2.分かってるのにズレる人|原因は「発声コントロール」
「音は分かっているのにズレる」人、
実は一番多いタイプです。
これは音感の問題ではなく
「発声コントロール」の問題。
「音が取れない」のではなく
「音が取れる発声になっていない」状態です。
例えば高音のピッチを合わせたい時
喉頭は高い位置にあった方が取りやすいです。
それが低くなっていたら高音は出しにくい
逆に低音のピッチを合わせたい時
喉頭は低い位置にあった方が取りやすいけれど
ハイラリンクスのままだと低音は出しにくい
また、ピッチ感が悪い人でよくありがちなのが
大きな声で歌うのが得意な方は
常に大きな声で歌うと発声の余白がないので
音程コントロールが効かなくなります。
今あげた内容を修正していく事で
驚くほどピッチが良くなる方は続出します。
つまりこのタイプの方は
能力が足りないのではなく
「喉の操作方法を知らないだけ」
正しく使い方を覚えれば、
音程は安定していきます。
3.自分のズレに気づけない人|上達を止める“最大の盲点”
自分のズレに気づけない人。
そんな人は上達が止まりやすい
「最大の盲点」を抱えています。
それはフィードバック不足の問題。
つまり客観的に自分の声を確認する
習慣が必要な点です。
人は体の構造の関係で自分の声を
「実際とは違う聞こえ方」で認識しています。
よく自分では合ってるつもり・・・
とおっしゃる方に多いのが
自分が歌っている声だけを聴いていて
客観的なチェックをしていないこと
その状態のまま練習を続けても、
ズレたまま上書きし続けてしまうんです。
ここに該当する方は
「ちゃんと歌えているつもりなのに
録音を聞いたら全然違った」
という経験がある人。
「自分の声が思っていたのと違った」
という経験のある方も該当します。
(おそらく全員が該当しますね)
このタイプの方は逆に、
録音してズレを確認→修正を繰り返すと、
一気に音程が安定して
音痴改善するケースが多いです。
つまり上達の鍵は「気づけるかどうか」。
録音や客観視を取り入れるだけで、
成長スピードは大きく変わります。
音痴が改善しない本当の理由|やるべきはこの3つだけ
音痴改善にダイレクトに生きるのは
音感トレーニングではりますが、
それだけで解消しない場合は
発声のトレーニングが効果的です。
そして断言しますが、
「音痴を直したくて・・・」と
いらっしゃる方の多くは、
「音感」ではなく
「発声の問題」が大きく関わっています。
8:2くらいで発声の問題です。
そんな方はぜひ次の3ステップを
実践してみてください。
発声を整える
狙った音に対して声を
正確に当てるためのコントロール力です。
単音は狙った声の高さが出せるのに
メロディの繋がりで外す、という方は
発声コントロールで直ることがほとんどです。
この場合の懸念事項があるとすると
特定の声質(地声・裏声)の時だけ
特定の場所の音が取れないという場合
必要な筋力が付くまで音は安定しない
またはその人の声帯に無理のある音域の
可能性もある
このような場合は
時間がかかったりそもそも
不可能な場合もあります。
聴覚を鍛える
正しい音を基準として捉える力です。
▶絶対音感は後天的に身につく?大人でもできる音感トレーニング3ステップ
にて詳しく書いておりますが
正確な音程を認識する能力をUPさせます。
フィードバック
自分のズレに気づいて修正する力です。
私はレッスンの中で生徒さんに
「今できていたけど、どんな感じだった?」
とよく聞きます。
これは自分の感覚を
アウトプットしてもらうことで
どの筋力を使ったか、
どんな声の出し方をしたのか
自分の感覚で掴んでもらうためにやります。
自分でこんな感じかな?
という感覚だけでは不十分で、
人に説明できる感覚と言うのは
自分でしっかり掴めている感覚なんですね。
レッスンで感覚を掴むから
自宅で練習しても再現することが出来る
そして練習をしている際も
録音等して客観的に聞く・見ることで
自分の体の変化を掴む
自分へのフィードバックは
皆さんが思っている以上に大切なんです
まとめ|音痴は“才能”じゃない。原因が分かれば変わる
音痴は治るもの。
それはお伝えできたでしょうか。
原因が分かれば、
やるべきことはシンプルになります。
諦めなくても大丈夫です。
ここまで読んでくださったあなたは、
すでに「どこでズレているのか」
という視点を持てています。
もうこの段階で大きな一歩です。
なぜなら音程に悩まれる方の多くは
「自分に何が起きているか
分からないまま練習している状態」だから。
そこがクリアになるだけで、
やるべきことは一気に明確になります。
発声なのか、聴覚なのか、
それともフィードバックなのか…
一つだけでなく複合タイプなのか。
原因に合ったアプローチをすれば、
無駄な遠回りはなくなります。
実際のレッスンでも
「ずっと音痴だと思っていたのに、
発声を整えたらすぐ音が取れるようになった」
という方や
「音程の距離感が分かって音痴が治った」
という方も多くいらっしゃいます。
もし「自分の場合はどこが原因なんだろう?」と
感じているなら、
一度しっかり見てもらうのが一番早いです。
体験レッスンでは、
あなたのズレのポイントを明確にし、
その場で改善の方向性までお伝えします。
音痴は治ります。
正しく向き合えば、声はちゃんと応えてくれます。
後回しにせず、「今」動いてみてください。
「なんでここだけ越えられないんだろう」という
壁にぶつかっている方も多いと思います。
その壁には、原因があります。
そしてプロのトレーナーは、その原因への指摘と指導が
とにかく早いです。
自分一人では何ヶ月もかかっていたことが、
レッスン一回で腑に落ちる、なんてことも
全然珍しくありません。
NEWNESS MUSICでは、クラシックとポップス双方の
発声理論をベースに、解剖学・科学的視点から
あなたの声の現在地を正直にお伝えします。
現役VTuberや音楽事務所所属のプロの
声のメンテナンスも担当しているともよせんせーと
その天井、一緒に破りにいきましょう。
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