「あの人みたいな声になりたい」
「自分の声は人にどんな印象を与えているんだろう?」
そんなふうに感じたことはありませんか。
こんにちは。
ボイストレーナー・話し方講師の新田知代です。
この記事では声の高さと話す速さを組み合わせて
話し声の印象を4つのタイプに整理します。
それぞれの特徴と活かせる場面、
表現を広げるポイントをご紹介します。
どのタイプが優れているというものではありません。
今の自分の話し方を知るきっかけにしてください。
※この記事の「声タイプ診断」は
声の印象を振り返るための簡易チェックです。
医学的な診断や
性格・適職・声帯の状態を判定するものではありません。
声タイプ診断のやり方|自分の声を録音してチェック
スマートフォンで
普段どおりに話す声を20〜30秒ほど録音してください。
自己紹介や今日あった出来事など
話しやすい内容でOKです。
声を作ろうとせず
いつもの会話に近い話し方で
録音するのがポイントです。
録音はOKですか?
それでは早速チェックしていきましょう!
① 声の高さを確認する
録音を聞いて
自分の話し声が「高め」「低め」のどちらに
近く感じられるかを選びます。
判断しにくい場合は
身近な人にも聞いてみてください。
無理に選ばず
「中間」「場面によって変わる」でも構いません。
なお、声の明るさや通りやすさは
音の高さと同じではありません。
ここでは、まず高さに注目して聞いてみましょう。
② 話す速さを確認する
次に、言葉を次々につなげて話す「速め」か、
間を取りながら話す「ゆっくり」かを確認します。
緊張した場面だけ速くなる人もいるので
今回は普段の会話を目安にしてください。
③ 2つを組み合わせて結果を見る
| 声の高さ | 話す速さ | タイプの目安 |
|---|---|---|
| 高め | 速め | 明るい・軽快タイプ |
| 高め | ゆっくり | やわらか・穏やかタイプ |
| 低め | 速め | 落ち着き・きびきびタイプ |
| 低め | ゆっくり | ゆったり・重厚タイプ |
これは、声の印象を整理するための仮の分類です。
実際の印象には
音量・抑揚・発音・声の響き・話す内容なども
関わります。
そして「仕事では速め、家ではゆっくり」など
複数のタイプに当てはまっても自然です。
どんな場面でどんな自分が出てくるのか
チェックしても面白いですよね。
4つの声タイプの特徴と活かし方
ここで紹介する場面は話し方を活かすための例です。
どのタイプでも
相手や目的に合わせて高さ・速さ・抑揚を調整できます。
① 高め×速め|明るい・軽快タイプ
高めの声でテンポよく話すと
明るさや活気を感じさせることがあります。
歓迎の気持ちや
楽しさを表現したいときに活かしやすい話し方です。
一方で会話のテンポが速いと
聞き手が内容を追いにくくなる場合もあります。
この話し方を活かせる場面
- イベントでの歓迎の挨拶
- 場を盛り上げたいときの進行
- 活気や楽しさを伝えたい商品紹介
伸ばすポイント
大切な言葉の前後で、間を取ってみましょう。
全体のテンポはそのままでも
伝えたい部分で一度区切ると聞き取りやすくなります。
「元気よく話すこと」に加えて
「相手が受け取れる時間を作ること」を
意識してみてください。
② 高め×ゆっくり|やわらか・穏やかタイプ
高めの声でゆっくり話すと
やわらかく穏やかな印象につながることがあります。
急かさず、相手に合わせて話を進めたい場面で
活かせます。
ただし音量が小さくなったり語尾が消えたりすると
内容が届きにくい場合もあります。
この話し方を活かせる場面
- 初対面でやわらかい雰囲気を作りたい会話
- 相手のペースに合わせた説明
- 落ち着いた雰囲気での案内
伸ばすポイント
言葉の終わりまで
丁寧に届けることを意識してみましょう。
無理に声を低くしたり
強く押し出したりする必要はありません。
相手が聞き取れる音量と
言葉の明瞭さを確認することから始めてください。
③ 低め×速め|落ち着き・きびきびタイプ
低めの声でテンポよく話すと
落ち着きと歯切れのよさを感じさせることがあります。
情報を整理して
簡潔に伝えたい場面で活かせる話し方です。
一方で抑揚や間が少ないと
意図した以上に強く聞こえる場合もあります。
この話し方を活かせる場面
- 要点を短く伝える報告
- 作業やサービスの手順説明
- 時間が限られた場面での進行
伸ばすポイント
重要な言葉は少しゆっくり話してみましょう。
文の区切りでも間を取ると
聞き手が情報を整理しやすくなります。
説明の最後に
「ここまででご不明な点はありますか」と
確認するなど相手が言葉を挟める時間を
作ることも大切です。
④ 低め×ゆっくり|ゆったり・重厚タイプ
低めの声でゆっくり話すと
ゆったりした落ち着きを感じさせることがあります。
一つひとつの言葉を
じっくり聞いてもらいたい場面で活かせます。
ただし同じ調子が続くと、
どこが大切なのか伝わりにくい場合もあります。
この話し方を活かせる場面
- 式典などでの落ち着いた挨拶
- じっくり聞いてもらいたいエピソードの語り
- 落ち着いた雰囲気のナレーション
伸ばすポイント
大切な言葉に少し変化をつけてみましょう。
速さや抑揚を変えることで
話の要点が分かりやすくなります。
低さを強調しようとして
無理に声を押し下げる必要はありません。
楽に話せる高さを保ちながら
表現の幅を広げてみてください。
「自分の声の印象」は自分では気づきにくい
ここまで読んで、
「自分はどのタイプだろう?」と
考えてみた方も多いと思います。
実は、自分が認識している自分の声と、
他者が受け取る印象には大きなズレがあることが多いのです。
なぜかというと、私たちが普段聞いている「自分の声」は、
耳の骨伝導を通した音も含んでいるから。
録音した自分の声に違和感を覚えるのはそのためです。
だからこそ、
一度スマートフォンで自分の話し声を録音して聴いてみること、
そして信頼できる人に「私の声ってどんな印象?」と
聞いてみると声タイプ把握への近道になります。
でね。
この記事を読んで、自分の声の判断をしたら
次の項目で一つお願いがあります。
声タイプで可能性を決めず、自分の声の強みを活かそう
今回の声タイプ診断は、
今の話し方を振り返るためのものです。
「このタイプだから、こんな話し方しかできない」と
可能性を決める必要はありません。
私自身も声楽を基盤にしながら
曲や表現に合わせて
さまざまな声の使い方を練習してきました。
同じ人でも
高さ・速さ・抑揚・響きの使い方によって
声の印象は変わります。
今の声の特徴を知ることは
自分に制限をかけるためではなく
表現の選択肢を増やすための出発点です。
明るく伝えたいのか、落ち着いて説明したいのか。
それとも、相手が安心して話せる雰囲気を作りたいのか。
目指す場面に合わせて
今の声のよさを活かしながら
使い方を少しずつ広げていきましょう。
無理に誰かの声をまねることよりも
自分が楽に話せて
相手にも伝わる方法を見つけることを
大切にしてください。
自分の声の特徴を、もっと具体的に知りたい方へ
「録音してみたけれど、自分では判断しにくい」
「声の特徴は分かったけれど、どう活かせばいい?」
「仕事や人前で話す場面に合わせて、声を使い分けたい」
そんな方には、話し方の初回声分析レッスンをご用意しています。
この記事の簡易チェックでは、声の高さと話す速さから印象を整理しました。 レッスンでは、実際の話し声と使いたい場面を確認し、 声の出し方・発音・抑揚など、あなたに必要な練習を一緒に探します。
レッスン後は、録音・録画と専用のレッスンノートで、 取り組んだ内容を振り返れます。
話し方の初回声分析レッスン
60分・8,000円|仙台・名取/オンライン


