歌手に必要な音楽(音程)分析能力の身に着け方~バンギャに学べ~

歌の練習方法

「歌がうまくなる」ゴールじゃない
夢を叶え、さらにワンランク上のステージへ
NEWNESS MUSIC代表

アーティストを生み出す
凄腕ポジティブボイストレーナー
新田知代です✨

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さて、レッスンで指導する事のなかでよく「バックで流れている楽器のそれぞれの音を良く聞いて」と伝える事があります。

例えば歌入りの最初の音程が取れない時。
歌の途中でどうしても音程が分からなくなる時。

そんな時はバックで流れている音から自分の歌う音を拾う(聴き分ける)のが一番なのですが、意外と苦手な人が多いようで「難しい」と言われる事が多いのです。

聴き分けるためにはどの楽器がどんな音をどのタイミングで鳴らしているのか知る必要があって、自分の耳を鍛えなければなりません。

でも、いくら耳を育てるって言っても中々聴き分けられないですよね。。。

そこで今回はそのコツをお伝えしていこうと思います。

1.バンギャに学ぶ音楽(音程)分析能力

なぜいきなりバンギャ??と思われる方もいいでしょう。
実は彼女たちの音楽分析能力って驚くほど高いんです。
そして過去の私も何を隠そう、バンギャでした。

バンギャとはヴィジュアル系バンドが熱心に好きな女性ファンの事を指します。
そうなんです、私、ヴィジュアル系バンドが大好きでした

で、ね。
逃げないで大丈夫怖くないよ取って喰ったりしないよ大丈夫だよ怖くないよ話は最後まで聞いて!!!

私がなぜ、いま各楽器の音の動きやリズムが分かるかというと、間違いなくバンギャ時代の遺産なんです。
合唱をやっていたとか、音大で専門的な訓練したからでしょ?は全部後付けです。
だって合唱をやっていても、音大出ていても、苦手な人は苦手な事だもの。

バンギャ時代の私はこう考えていたんです。
好きなバンドの、各メンバーの事、全部知りたい・・・
演奏中何を考えているのか知りたいし、演奏している音の動き、めっちゃ気になる・・・

推しはボーカルだったんですが、ギターもベースもドラムもそれぞれがどんな音の動きをしているかめっちゃ気になったんですよ。

よくボーカルが「ギター!〇〇!!!」って名前呼ぶとソロパート始まるけど、その他はどんな動きしてるのかなぁとか。

だから、ライブに行った時は推しのボーカルも見るんだけど、演奏しているメンバーの手元を見て聴こえる音を必死に聴いて「誰がどの音を出しているのか」、目と耳と全身を使って感じ取っていました。

ましてや、ボーカルが作詞・作曲をしている事が多かったので、ボーカルが作った曲をメンバーがどう演奏しているのか、どんな想いで演奏しているのかまで知りたくて雑誌読み漁ったり。

好きな人(達)の事って全部知りたくなるじゃない?
私にとっては音楽で知った彼らの音楽は全部知りたかったから、CD擦り切れるんじゃないかってくらい繰り返し聞いて各パートの音を聴いていたから聴き分けられるようになったのです。

そんな私のオススメの分析の仕方、音の聞き取り分析の仕方をお伝えしていきます。

2.まずベースの音を聴こう

バンドで説明するのが一番手っ取り早いのでバンドの曲を聴いてみましょう。
1曲でいいから集中して「歌以外」の音色を1つだけ探します。

Adoの「私は最強」の1番部分はシンプルで聞き取りやすいので参考までに。

ボーカル
ギター
ベース
ドラム

の4構成なら基本はそれぞれ1本ずつしか音色がないはずなので各パート聞き取りやすい。
(ツインギターとかシンセ入ってくると聞き取り大変なのでシンプルな編成のバンドがおススメ)

一番最初に聞き取りたいのはベース。
ギターみたいに複数の音を鳴らす事は少ないし、ドラムみたいに沢山の音色を出す事もない。
更に、ベースの音は「ルート」と呼ばれるコードの根音(一番下になる音)を弾く事が多いので、その音が聞き取れれば、ある程度コードが分かるようになっています。

ある程度の音感が自分の中に身についていれば、コードの音から自分が歌う音程を探す事も可能です。

完コピして弾けるように、とまでは言いませんがベース音くらいは聞こえるように耳を育ててみましょう。

ベースの人って結構不愛想だったり言葉足らずだったりするけど、バンドで演奏している時の横顔クッソかっこよくないですか・・・マジ惚れる・・・

3.次にドラムを聴こう

ドラムはメトロノーム代わりの大事なリズム楽器です。
クラシック音楽はメトロノームはありますが感情表現に合わせてかなり崩して弾きますが、ポップスは定められたリズムの中で音楽を表現します。
なのでリズムに正確であり、正確な中でグルーヴを出す必要があります。

同じ曲でドラムを探してみましょう!

タムやシンバルなど複数の打楽器の音が鳴りますがメロディラインではない音を探ると聞き取りやすいです。
どこを強くたたいてどこを弱くたたいているのか、常にどのくらいのスピードで楽器が叩かれているのか分かれば聞き取れたも同然。

完コピして弾ける必要はないけれど、ドラムに合わせて歌を歌うのがリズム感を鍛える一番の方法なので聞き取れるようにしておきましょう。

ドラムって一番後ろだし、楽器の構成上動けないから見えづらかったりするんだけど、結構表情豊かな人多いし、なんなら一番盛り上がってる説ある。
かわいい人多いよね・・・

4.ギターを聴こう

一番目立つ楽器は一番最後に。
ギターはソロでメロディを弾く時もあれば、バックサウンドとしてコードや遊びを入れる楽器でもあります。
一番聞こえやすい音の高さなので常に聴いてしまいがちですが、重要なところ以外は聴かない方がオススメです。

ただ、どの楽器がぎたーなのか分からなければ聴かない選択も出来ないので探してみましょう!
同じ楽曲でギターのみを聴いてみてください。

聴き分けられましたか?
意外と他の楽器と被る音の高さや、歌の音程と被る音があるので意識して聴かないと聴こえない時もあると思います。

余談ですが、なぜギターを聴きながら歌わない方がいいのか、お話しておきましょう。
それは単純に演奏が崩れる可能性があるからです。

楽器隊は基本的にボーカルの呼吸に合わせて演奏をしてくれます。
楽器に合わせてボーカルが歌おうとするとどうしても遅れが生じしてしまい、その遅れたボーカルに合わせる為に楽器隊がもっと遅くなってグダグダの演奏になるという事はよくある事です。

また、ドラムに合わせて演奏しているギターを聴いて歌うと、そのギターのリズムに合わせて歌う事になるので、リズムの中心であるドラムのリズムとズレます。
そしてギターはギターで独自のメロディラインを弾いているので、そこで別のグルーヴを作るためボーカルには合わないグルーヴです。
リズムの中心がブレて、音の波であるグルーヴもズレるのでかっこ悪い演奏になる。

だからギターに合わせて歌わない方がいいのです。
(ギターの弾き語り等は別、あくまでリズム楽器がいる場合)

曲全体の楽器編成や曲の編成はしっかり頭に入れて歌う必要がありますが、絶対に合わせにいかないように。

この為には「聴かないで歌う」事も必要。
どの音を聴いて、どの音を聴かない選択をするのかは自分の耳をしっかり育てる必要があるため、全ての音を把握できるようになっておきましょう。

どの楽器がどの音を鳴らしているのか分かるだけでも、歌のレベルはグンとあがります。

ギターは自己主張強い人多いけど、だからボーカルと同じように人を惹きつける力を持っている人多いよね・・・自己顕示欲強めのギタリストってウザいけどめちゃくちゃかっこいい。

5.全体的に聴こう

最後に全体をまとめて聴きましょう。
演奏はどの楽器から始まって、どの楽器で終わるのか。
曲の間、ボーカルが入る前にどの楽器が何の音を、何のリズムを叩いているのか。
間奏はどの楽器がメイン楽器として演奏を引っ張っているのか。

それが聴き分けられるようになるとあなたの歌の演奏は一気にレベルがあがります。

因みにボーカルはど真ん中でドン!と構えて世界の中心は自分!ってなってるとめっちゃかっこいいよね・・・「俺についてこい」系のボーカルにはマジで人生狂わされてる(^ω^)

最後に

バンギャから学べ、なんて言いましたが、要は簡単な構成の音楽から各楽器の音を拾う練習をすると耳が育って音感とリズム感が養われます。
クラシック音楽一本だけやっていたなら、今の私はおそらくこのリズム感は絶対に身につかなかったので、昔バンギャやってて本当に良かったなと思う次第です。

因みになんでそこまで音に対して敏感になれたかというと・・・

ビジュアル系バンドのライブって、各楽曲に細かく振付がついているんです。ヘドバンだけじゃないんだよ。
その振付は歌詞に合わせてだったり、楽器隊のリズムや音に合わせてつけられているので必然的に聴き分けざるを得なかったというか(笑)

ガチガチの音楽について勉強するより「どうしてこうなってんの?」と知識の裏側や、外側の浅い所から知りたい、って思った方がうまくいったりするものです。

好きなものが音楽で、その中に歌う上で必要な要素が詰まっていて、今生かすことができている。
これって早いも遅いも関係なく、すぐ取り入れられる練習方法なんですよ。

曲を聴く視点を変える、興味のあるところから取り入れてみる。
それで各楽器の音を覚えて、自分が歌う時の音頼りに生かせたら最高じゃないですか。

「実際のやり方分からないよー」
「やってみたけどさっぱり分からん」
という方は一人でやっても限界があるので人の手を借りましょう。

バンド仲間でもいいし、私でもいいし。

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