突発性難聴。
あなたも一度は聞いた事があるだろう病名。
うっかり、私もなってしまった。
今回はその突発性難聴のお話。
音楽をやっていて、ヘッドホンやイヤホンしてるから突発性難聴になったんじゃないの?と突っ込まれそうなので先に伝えておくが、普段から耳を大切にする為、ヘッドホン・イヤホンはほとんど使っていない。
(オンラインレッスン時は付けているが、そんなに頻度は高くない)
スピーカーから流す音量も大きくない。
アンプを使うコンサートに行ったとしても耳栓をして大きな音はなるべく避けている。
そこまでしてなぜ突発性難聴になったのか。
そして万が一発症してしまった時にどうしたらいいのか。
病状発覚からその後の対応までを書いたので何か一つでも参考になれば嬉しい。
きっかけ
①そもそも耳鳴りがしていた
2か月前から「きーん」という高音の耳鳴りが常にしている状態だった。
何かに集中していたり、夢中になっている時は気にならないのだが、朝目が覚めた時やふとした瞬間にどこかで鳴り響いているのが分かる。
「体疲れてるんだろうなー」位。
基本、体の疲れはメンタルでカバーするタイプなのでガン無視して動いていたのだが、多分良くなかった。
②そもそもめまいしていた
朝、目が覚めた時に目が回って起きれない、そんな経験をしたことがある人も多いと思う。貧血みたいなものだ。
実は①の耳鳴りがする前から胃腸炎をしていたこともあって、めまいは結構起こしていた。
ただ、しばらくじっとしているとフラつきもないし、吐き気なども収まるのでこれもガン無視していた。
多分、これも良くなかった。
③ある日、均衡が破られた
朝、起きたら左耳が聞こえなくなった。
正確には常につきまとっていた高音の耳鳴り+「ぶーん」という低い音で耳が詰まったように感じて外部の音が全然聞こえない。
ついでにめまいと吐き気で起き上がれない。
「まぁ、疲れが溜まって一時的なものでしょ、ゆっくりしてたら治るよ」
と相変わらずガン無視スタイルの私がいた(アホ)
数時間経っても、左耳が聞こえない
「午後のレッスンが14時からだから、12時までに治れば大丈夫でしょ。それまで寝ていましょう」とベッドに戻って眠る。
目の奥がグルグル回る感覚。
グルグル回ると乗り物酔いみたいな感覚で吐き気が強い。
ついでに左耳の強い違和感。
少し寝て起きて。
水分取って、また寝て。
それからトイレと仲良しになってみたり。
数時間過ごしてみたが、左耳が全然聞こえない。
めまいはしなくなったし、そのうち耳鳴り+聞こえないのも治るでしょうと、起きて準備をしようと思ったその時。
動いているはずの洗濯機の音が、聞こえない事に気が付いた。
全体的に音が聞こえないのではなくて、高音帯は聞こえるけれど、中音・低音帯が聞こえていない。
頭の中に浮かんだのが「これは一時的な耳鳴りじゃない、突発性難聴じゃね?!」という警鐘。
突発性難聴だった場合、回復速度は病院の診察・投薬タイミングに大きく影響される。
遅くなればなるほど、失聴の確立は高くなる。
仕事が続けられなくなる、絶対耳は守らないといけない。
そこから私の動きは速かった。
病院に行った、そして
旦那に「やばい、難聴かもしれない」と連絡を入れて病院へ走った。
お世話になっている耳鼻咽頭科の受付に診察券と保険証を出して問診票を記入。
書けば「それは気のせいですね」と思えない体の状況な事が素人の自分でもわかった。
とりあえず病院に来たら大丈夫、まだ完全に聞こえないわけじゃない。
難聴だった場合、対応は時間との勝負。
早く受診して早く薬を服用すれば後遺症などは残らないはず。
祈るような気持ちで、先生から「大丈夫、一時的なものだからすぐ治るよ」という言葉出てくる事を期待して診察室へ入った。
「ゆっくり動いて、頭動かしちゃダメ」
問診票をもとに診察で話を聞かれて、耳の中を診てもらった後、レントゲンと聴力検査をして頂くことに。
朝に酷かっためまいも今はしていなかったので、サクっと移動しようとしたら先生や看護師さんから「ゆっくり動いて!」と注意される。
おん???
めまいはもうしてないよ??耳鳴りだけが酷いのだよ??
と思ったが、お医者さんのいう事は聞かないとダメ。
いつもよりゆっくり目に動いてみた。
聴力検査、そして診察結果
右耳→異常なし(全部聞こえた)
左耳→低音・中音の小さい音が全然聞こえない
レントゲン→異常なし
聴力検査の段階で私は希望を捨てた。
これはアウト
突発性難聴確定だ
診察の結果
・低音部障害型感音難聴(左のみ)
・眩暈
2週間のお仕事ドクターストップと飲み薬5種類を渡される。
原因としては
・ストレス
・過労
・寝不足
・疲れ
等が挙げられた。
頭の中では「あれやらなきゃ」「これやらなきゃ」と自分のタスク整理も出来ない状態だったので、明らかに疲れている状態ではあった。
出されたお薬
全部で5種類のお薬を処方頂いた。
サアミオン錠5mg
アデホスコーワ顆粒10%
メリスロン錠6mg
メチコバール錠500μg 0.5mg
イソソルビド内用液70%分包30mL「CEO」
私は錠剤や粉薬は普通に飲める人なので、上4つは問題なかった。
だがしかし。
イソソルビド、お前だけはだめだ。
めちゃくちゃマズい。
30mlの液体の薬で、味が養命酒を濃くした感じ。
養命酒にかき氷のシロップを原液で足して、最後に壮絶な苦みを足した感じ。
検索して他に飲んでいる方の感想も見たが、大体マズい認識は同じだったのでちょっと安心した。
飲みにくい場合の飲み方の案内も頂いたが、無理。
薄めたり、他のジュースに混ぜるより一気に飲んでしまった方がいいと思う。
その方がまだダメージは小さい。
私とイソソルビドの戦いはまだ続いている・・・
今の私
薬を服用している事もあり、低音の聞こえは上々。
ただし、2か月前からしていた高音の耳鳴りはずっと聞こえている状態なので、おそらく完全回復はしばらく先になるだろう。
因みにお医者さんから「耳の神経にダメージがある状態だから歌っちゃダメ」と言われたのだが歌ってみた。(ちょっとだけだよ!!!)
自分の声がうまく聞こえない
音が取れない
なんか分からないけど、音程が悪い。
全然自分の声が聞こえないわけではなく、「細かい音程」や「些細なズレ」をコントロールできないというか。内耳を使ってピッチの高さを合わせていた部分が出来なくなっている。
耳が詰まっている人や耳鳴りしている人が音程取れない理由が分かった。
これは無理。分かった。
歌えなくなって分かったけど、ピッチを正確に合わせらるって健康的で耳がいいっていうスキルがないと難しいんだね。。。出来てる人すごいね。。。
逆にこの耳の詰まりや耳鳴りがなくなれば元に戻る事も分かった。
この状態でも働けるといえば働けるのだが、難聴になる前と同じペースで働いた場合絶対に同じ事が起きるだろうし、最悪失聴の可能性も出てくる。
そのため、しばらくお休みをして回復に努めるつもりだ。
最後に
今回、突発性難聴を通して得たことは沢山あるが、お仕事関係者の皆様の臨機応変な対応に感謝しかない。
お休みを確保する為に、レッスンに通ってくださっている方の代講をお願いしたり、優しい言葉をかけて頂いたり・・・
現場のお仕事もあって、「新田は絶対に無理して出てくるだろうけど、絶対だめ」と先回りして止めて下さったり。
そして家族からの支えもあり。
沢山の愛情を頂いて、感謝しかないです。
この上ない幸せ者だなと感じております。
本当にありがとうございます。
体調や耳の調子がいい日は歌ったり、情報発信は変わらず続けていくつもりだし、休みが明けたらきちんと自分の体調を把握してお仕事再開するつもり。
賛否両論あるかも知れないが公表する事で、同業者の方も歌手を目指している人も普通のお仕事の方でも参考になれば嬉しい。
人生山があれば谷がある。
どんな時でも開けない夜はない。
同じように苦しんでいる人がいれば、一緒に頑張ろう!
必ずとは言えないかもしれない、けど治る!大丈夫!
人生泣いているより笑っている方が楽しいよ。
泣くのに飽きたら一緒に前向いて進んでいこ!
そんなともよせんせーの突発性難聴dayのルーティンはこちら↓
くすりと笑ってもらえたら嬉しいです✨
<その後一か月後の私>
【歌がうまくなる、がゴールじゃない】
『ワンランク上のステージに進むボイストレーニング』
ボイストレーナー:新田知代
💎絶対的基礎力が身につく歌の練習方法
💎歌の魅力・個性の引き出し方
💎自分のステージを上げていく方法
🍀実技×理論×センス=歌唱力UP
└ボーカルレッスン
ソルフェージュ
音楽理論
楽曲分析
🍀個性・魅力を引き出し磨き上げるボイストレーニング
└音大出身による間違いのない発声法
各個人の声に合わせた「個性を生かす」声の出し方
🍀プロ思考へマインドチェンジ
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