こんにちは。
ボイストレーナー・声楽家・話し方講師の
新田知代です。
今日、ふと思ったんです。
偏見と思い込みって
自分の可能性を狭めてるなぁ
と。
常識ってやつがあるじゃないですか。
常識とは18歳までに身に着けた
偏見のコレクションでしかない
ってアインシュタインも言っていたなと
思って。
というのも
私自身が「偏見」に囚われていたことがあって
今日はそのお話。
身近な人はご存知と思いますが
私は小食です。
1回に食べられる量が
一人前の半分～0.8人前くらい。
なので小まめに食べてカロリーを取るタイプ
なんですが、これがまさしく偏見。
私は胃が弱い
から一人前が食べられない
って昔から思っていました。
量が食べられない
油物はすぐに胃にくる
胃がん家系でもある
だから「胃」が弱くて当然なんだ
ってつい先日まで思い込んでいました。
胃が弱いから、たくさん食べられない
美味しいものを心行くまで食べられないし
一人前が食べきれなくても当然
みたいに免罪符みたいに思ってたな。
こんなに食べたら胃が崩壊する笑
でも今年知り合った
腸の専門家の方とお話する機会があって
私がいつも通り
「私、胃が弱いから食べられないんです」
ってお話したらきょとん、と顔をされて。
遺伝とか昔の経験で“弱い”と思っていても、
本質的に臓器が弱いとは限らないんですよ
ってさらっとおっしゃったんです。
いやいやまさか。
だっておいじいちゃんもひいばあちゃんも
胃がんで亡くなってるんだぜ
その家系できたらもはや胃が弱いじゃん
って素人ながらに考えていた時
さらにその方は続けてこうおっしゃいました。
親が足を悪くしたからといって
子どもが「足が悪い状態」で
産まれてくるわけではない。
逆に親が健康でも
子がアレルギーなどを抱えて
いることもある
身体の強い弱いは
“完全に遺伝では決まらない”し、
生まれつき固定されているわけでもない
勿論、骨格や顔つきのように
遺伝する要素はあるけど
そんな単純な話じゃないですよ
この話を聞いてはっと気が付いて。
私、声に関するマインドブロックがある人と
同じ考え方を胃に対してしていたな
と気が付きました。
これ、声の事に関して
何度も言われたことと一緒だって。
「私は地声しか出ないから高い曲が歌えない」
「私は高音得意だから低い声は出ない」
これ、もう何万回聞いたか分からない笑
そして何度同じ説明をしたことか。
「人」として生まれた以上、
基本的には同じ構造の喉頭を持っていて
声を出す仕組みは
何かしらの不具合がなければ一緒
だから練習をすれば
高い声も低い声も必ず出るようになる
って、声に対しては
思い込みや偏見に囚われず
変えていけるんだよって
考えを持っているんですよね。
だからこそ
「私には無理」は
体の作りや機能の問題ではなく
ただの思い込みである場合がある
そしてそれはただの癖でしかない
と分かる
歌でいえば
・生活習慣
・普段の声の使い方
・歌う時の癖
・この声の出し方はこれ（の思い込み）
の積み重ねで
今の歌のレベル・レンジが
決まってしまっているのは
欲しい声が出ないようになる癖
がついているから。
ただそれだけの話。
つまり私の胃腸もですね、
「弱くなる使い方の癖がついている」
ということですよ、ははは！
さらに言えば勉強にも通ずるなと思って。
昔の私は
「勉強嫌い」「練習嫌い」
その感情・思い込みは
・勉強、練習のやり方を知らなかった
・何が得られるか分からなかった
・成功した体験がないから楽しくない
それだけで
「嫌い」「苦手」「できない」
って簡単にブロックしてた。
・高音（低音）の出し方を知らなかった
・出せるやり方をすることで何を得られるか分からなかった
・自己流で成功した体験がないから楽しくない
つまりこういうことじゃん？
いや、数年前までこれ歌で私もあったな笑
声楽出身だからポップス苦手って
言っていたわ笑
この思い込みが世の中の”常識”と思い
常識という名の偏見コレクションを使って
「出来ない理由」
「やらない免罪符」
「自分の限界を自分で決める」
で諦める
人生できない事も多いよって
その時思ってたわ。
アホだったねぃ
そうやって自分の限界を決めてしまう
諦めが肝心と思って辞めてしまう
めちゃくちゃ才能があるのに
自分でラインを引いて
自分で諦める人も何人も見てきた。
そのメンタルブロックさえ外れれば
あなたはプロになれるのに
って私自身が悔しく思いながら
見送った人がたくさんいる
でもこればかりは仕方ない
だって私に相手は変えられない
その人を変えるのはその人以外いないから
私はただその決心を見ている事しかできないよ
引き留めたって必ず無理が来る
それで心を壊す人もたくさん見てきた
だから壊れてしまうくらいなら
私は引き止めず幸せに生きて欲しいもの
ただ一つ覚えていてほしいことは
「私はこうだから」
「これが限界だから」
「体質だから」
「癖だから」
「こうじゃなきゃいけないから」
「こう聞こえるから」
「こう思うから」
この思い込みや偏見が生まれた瞬間
成長にストップがかかる
私の胃だって
専門家の手にかかればきっと
弱弱じゃなくつよつよになれるはずさ！
おいしくご飯食べたい！！
もしも心の中に
「これはできない」
「私はこういう人間」
っていう決めつけがあったら
一度思いから手をふと、離してみて
「ほんと？そうでもなかったりしない？」
って問い替えてみて欲しい。
それがただの決めつけだったら
多分そこは限界じゃない
ヒロアカの出久くんだって
限界を決めてしまった時もあるけど
超えていけているでしょう？
みんな一緒だよ
みんな自分の物語の主人公だから
諦めるのは早いんだよ。
そしてできることなら
その道の専門家の話を聞いて
視野を広げてみて欲しい。
いまの思い込みが全然違う形や
意味を持っていることが
本当にあるからさ。
声も歌も全部自由でいい。
心も人生も自由になっていんだよ。
あまり自分で自分を
がんじがらめにしないであげて。
きっと今より
ずっと自由になれるからさ。
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