音楽で生きると決めたとき、私が最初に飲み込んだ現実|音楽を仕事にするために必要だったこと

みなさん、こんにちは。
ボイストレーナー・話し方講師の新田知代です。

今日はちょっと踏み込んだ話。



音楽で生きていけたらいいな
好きなことを仕事にできたら最高だな

音楽をやっていたら
一度はそんなことを
考える事ってありますよね。


私も例外なく同じでした。

せっかく音楽科に入れたし
このまま音楽の仕事で
生きていけたらいいなぁ

と思っていましたが
同時に自分のレベルの低さに絶望して
周りと比べて自分には向いていないんだと
落ち込んでいたりした時期もあります。


今日はそんな自分の話を
皆さんにお伝えしていきます。



ちなみにこのテーマは、
音声でもお話ししています。
文章より“声”で聞いた方がイメージしやすい方は
こちらからどうぞ。

▶︎ 音声で聞くPodcast(リンクは後ほど)
▶︎ 音声で聞くstand.FM(リンクは後ほど)

身勝手だった自分のスタンス

実は学生の頃、
「好きなこと続けていれば
そのうち誰かが見つけてくれて

ファンが勝手に増えて仕事に繋がる」

と思っていました。
ましてや音楽科を卒業すれば
「音楽科卒」という名刺が手に入る。

それだけで何か仕事に繋がるんじゃないか。
と思ったこともあります。

いやー、烏滸がましいというか
今思えばそんなわけあるかい!なんですが(笑)
その位、甘い考え方をしていました。
実際、親にも「夢見る夢子ちゃん」って
言われていましたしね!



でも実際は自分でも分かっていて。
当時は何かやらなきゃ、と焦りを覚えて
色々動いてはいました。


様々な歌のステージに立ったり
仮歌やコーラスの仕事もして。
音楽サイトや歌の投稿サイトに
自分の歌をアップロードをしたり
自作のmidi音源を自作HPにあげたりして
積極的に活動したつもりでした。

(なお、この頃YouTubeはまだ知名度が低く
私は存在すら知りませんでした)

でもいくらアップロードしても
再生はほとんど伸びず。



また、インディーズレーベルですが
東京の音楽事務所に所属して
音楽活動していた時期もありました。

鳴かず飛ばずだし、
東京でも仙台でもやる事は同じか、と
東京での活動を辞めたこともあります。

東京で活動すれば
一発で人気になれるなんてなかった。
むしろ埋もれる埋もれる。



音楽科時代から分かっていましたが
この時も現実を突きつけられた。

音楽で食べていけるのは
一握りの人間。

という現実を。




痛いほど分かっていたつもりでも

「とりあえず活動を続けていれば
才能がない自分でも
そのうち何とかなるんじゃないか」

そう思いながら
ただ音楽活動を続ける日々。



当時の私にとって
「音楽で生きる」は100%夢で

どうやって仕事を作るのか
どうやってお金を生むのか

それがどういうことか
全く分かっていなかったし
分からないからこそ
調べようとする考えにも及ばなかった。




だって、
活躍すれば誰かが仕事を持ってきてくれる
と思っていたから

本当に・・・甘かったなぁ。

それでは無理なんだ
仕事にするには難しいと分かった時
私は現実を見て向き合う決心をします

音楽で生きるには何が必要なのか

準備不足であること

そうやって過ごして6年ほど。
会社員と音楽を並行していた時期です。
一度独立に失敗して
派遣社員に戻っていた私は気づきました。


自分には
音楽を仕事にする考えやマインド、
準備がなかった

ということに。




歌い続けるのは当然で
そのための練習も当たり前。
時折レッスンにも通い続けて
ステージにも立っていた。


でも、
音楽を仕事にする準備は
何一つしていなかった。
更に足りないものにも気が付きます。

それは二回目の独立チャレンジの時

「自分が音楽を仕事にしたい人間だ」
ということを、外に出していない。


このことに気が付きました。



営業につながる動きもしていない。
収入を作る仕組みも考えていない。
自分に何ができるのかも言葉にしていない。

歌の案件募集にも応募したことがなかったし
歌えばお金を頂けるステージを踏めるような場所へ
面接に行ったりもしていなかった

SNSだって自分の好きなものや
自分の感情を垂れ流すだけだったし
たまに自分のライブ情報を流すだけ

フォロワーを増やす努力もしない。
フォロワーはリアル友達だけでした。

外に向けて
「私は音楽人です」と伝える、
そこがごっそり抜けていました。




当時の私は
活動していれば
そのうち仕事になる

ライブを続けていれば
誰かが見つけてくれる。

SNSに歌を投稿していれば
そのうちバズる。

実績ができれば
自然と仕事につながる。
割と本気で思っていて。

もちろんそんな夢物語はありません。
努力もしてないし、行動していない。
誰かが見つけてくれるほど
私に才能があったわけでもないです。


誰か偉い人が見つけてくれて
スカウトされて
一躍スターになる。

そんな夢みたいなこと
私の身に起きるわけがなかったんですよ

だって準備をしていないから

準備不足が招いていた現実

お伝えした通り私は、
自分が何の仕事ができるのかを
一度もアピールしていませんでした。

何の仕事ができるのか
誰に役に立てるのか
どんな価値を提供できるのか

自分の口では言ってるけど
誰にも伝えておらず
もやもやと考えるだけの日々。



何も誰にも言っていないのに
「そのうち仕事になる」
と思っていたんです。


そしてもう一つ。
もっと大きな勘違いがありました。

それは

自分がやりたいこと
=人から求められること

だと思っていたこと。



自分がなにをしたいか、できるか
出しているわけではなかった。

そしてスキルとしてできることの
そもそも仕事に繋がるための
「誰かの困りごとの解決になるか」
というビジネスの一番大切な視点が
この時は一切なくて。


特に音楽科を卒業したから
私はずっと
「歌で生きていきたい」と思っていました。

歌が歌える
歌が歌いたい

音楽科も卒業したし歌手として
活動していくべきだと思っていたんです。


歌を歌う仕事がしたい
→ステージパフォーマンスの仕事を得たい
 →パフォーマンスの仕事を探せばいい
  →探さない
   (誰かが見つけてくれるはず!)

という認識のズレもあって。
探さないとないのに
本気で誰かが持ってきてくれると
思っていました笑

そしてもう一つズレがあって。
実際に周りから求められたのは

「歌のコツを教えてほしい」
「声の出し方を教えてほしい」

ということでした。

声楽出身なら高音の出し方分かるよね、
教えて!

音楽科なら楽譜読めるよね、
ピアノ教えて!

のようなパターンが多かったのです。



自分はパフォーマンスとして歌いたいのに
周りから「教えて」て言われる
これは音楽科(音大)卒あるあるです。

みんな権威性のある人に習って
自分が上手になりたいんですよね。

ここに一つの音楽のビジネスが
隠されていました。
でも当時はプレイヤーでいたかったから
見て見ぬふりをしていました。




ステージで歌えば
ある程度評価はしてもらえる。

でも、教える方が周りから求められる。

私は歌で生きていきたい。




同時にこんな思いもありました。
私は音楽科を卒業したんだから
人より歌が上手い。

だから歌で生きていくべき。

たっかいプライドから
そんな気持ちもありました。

でも上には上がいる
自分なんて全然だ

という気持ちもあって。
感情がぐちゃぐちゃになることもある。

この頃の精神衛生状態は
笑えない位ひどかったです笑


音楽を仕事にするには、
「まずどのくらいの収入を作れるか」
という現実的なラインも大切です。

私はまず 月5万円を作ること
一つの目安に考えています。

その理由はこちらの記事で詳しく解説しています。
▶音楽で月5万円稼ぐ方法|副業から安定させる現実的な収入設計(リンクはのちほど)

そして飲み込んだこと

このままじゃ中途半端になる。
私は音楽で仕事をしたい。

と改めて考える時期に差し掛かった時。

音楽が好きなことと
音楽を仕事にすることは
同じではない。

この事実を飲み込むことになりました。

音楽を仕事にする人には、実はある程度共通した「段階」があります。
それについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶音楽を仕事にする5ステージ|あなたは今どの段階?(リンクは後ほど)

私が手放したもの

そしてこの壁を乗り越えるために
音楽を仕事にするために
私が手放さないと
前に進めなかったものがありました。


それは

変なプライドです。(笑)



私は音楽科で声楽を専攻していて。
だからどこかで

「歌が上手いのは当然」
「自分は歌う側の人間」
「音楽科を出ていることは認めてほしい」

そんな気持ちがあったんですよね。

今でもたまに顔を出しますが
当時はかなり厄介なプライドで。
なぜかというと



劣等感と嫉妬を
生んだから。





音楽科を出ていない人の方が
歌で評価されて
仕事をもらっている。

その現実を見たとき、

正直、めちゃくちゃ悔しかったし
絶望したし、めっちゃ嫉妬した。

「なんで?」

と思ってた。


でも、当たり前なのよ。

だってその人たちは
ちゃんと自分を外に出していたから。

歌えること
スキルとしてできること
人から求められていること

それをきちんと伝えていた。
表にアピールというか
ちゃんと伝えていたんだよね。



一方で私は

自分から
「音楽の仕事をしたい」
と誰にも言っていないし。


歌う場所も探していない。
自分を売り込んでもいない。

ただ
「そのうち誰かが見つけてくれる」
と思って待っていた。


それが仕事に繋がるわけがない。





だから私はこの変なプライドを
手放して自分は
初心者ボイストレーナーから
スタートすることにしました。

音楽科卒という経歴は
もちろん自分の一部
でも、それにしがみつくのは辞めます。


小さくてもいい。
音楽の仕事が目の前に来たら
まずやってみる。
音楽の仕事を探して応募する。
誰かのために精一杯やる。

音楽の仕事をしていることを
ちゃんと外に発信する。
行動する。



そうやって
少しずつ行動と自分を
変えていくことにしたんです。

その結果はみなさんご覧の通りです。
こんな私になれました。
まだまだ前に進んでいくつもりです。



ちなみに

このプライドの正体
今なら分かります。



これらはすべて

自信のなさ
自己肯定感の低さ

が足を引っ張っていました。



分かってくれる人、いると思う。

自分に自信がないから
相手を見て嫉妬する。

認めてほしいから
肩書きにこだわる。

自分がやっていることが
誰かに叩かれたるのが怖いから
情報を前に出したくない

でも評価して欲しい的な。


私は聖人君子じゃないし
普通の人間なので
嫉妬妬みめちゃくちゃしていました。

それでも音楽を仕事にしてよかった理由

ここまで読むとさ

「音楽を仕事にするのって
大変なことばかりじゃん」

って思う人も多いと思う。

確かに現実は甘くない。

でも私は
音楽を仕事にしてよかった
と思っています。

一番印象深い
そう思わせてくれた出来事を
今でも覚えていて。


それはとある生徒さんが

「先生に出会えて本当に良かった
 先生じゃなきゃ変われなかった」

と感謝してくれた時。



その方は私と出会うまで
いろいろなボイストレーニングの先生の
レッスンを受けてきたんだけど
なかなか声が変わらなかった。
歌がうまくなれなかったんだって。

代表から託された時も
「この子、ずっと悩んでて
どの先生のレッスンを受けても
合わなかったみたい。
新田さんに託すよ」

って言われて
そんな大役が私に務まるか
不安の中でレッスンをしていた
時期でした。

レッスンをしていく中で
その方の発声の癖や、
これまで教わってきたボイトレの
知識を一つずつ変えていって。

一つできるようになったら
また次ができるようになってと
時には止まる時があっても
ちゃんと乗り越えていくうちに
声が整って歌のレベルがあがっていって。

本人もとても喜んでくれたし
当時働いていたスクールの代表からも
「こんなにうまくなるなんて驚いた」
とお声をいただいて感謝もいただきました。



先生が合わなくて成長が難しかった人も
私が初めてで成長する事ができた人も

みんなレッスンを通して上達して
上手くなって楽しく歌えるようになっていく
そしてプロの道に進む子は進む



その姿を直接見ることができる
この一番の特等席にいられる瞬間

「ああ、この仕事をしていてよかった」

と思っているんです。

人生が変わる瞬間を見れる幸せ

この

思い通りの声が出るようになることで
自信がつく変化
って
とてもすごいパワーを持っていて。


声が変わると人は変わります。

自分の声に向き合えるようになったり
内面と向き合うことで
自己整理が進んで表情が明るくなったり
声に自信が持てるから堂々と話せるようになる。

話し方の声が変わったことで
売上が上がったと
報告をもらったこともあります。

声はその人の内面を映す鏡と言いますが、
本当だなと感じています。

これが何を表しているかと言うと
声が変わって人生が変わったということ。


自分の人生すら音楽で変わったのに
人の人生が変わる瞬間を見られるのは
本当にかけがえのない時間で、
一緒に成長をたどっていけるのは
この職業ならではの楽しさです。

だから私はこの仕事が大好きで
辞められない。

何を手放して、何を得るか

ここで
一つだけ問いを投げかけたいと思います。

「何を手放して、何を得たいですか?」


人は何かを得ようとするとき
同じくらいの何かを手放すことになります。

私の場合、まずは
居心地のいい場所を手放しました。

あたたかくてみんなと楽しく
ワイワイ音楽はできるけれど
仕事にはつながらない環境。

そんな場所に居続けることをやめました。



そして
周りと同じ場所にいるのではなく
一歩前に出る環境を選びました。


その影響で後ろ指をさされたり
嫉妬や妬みを受けることがあるかも知れない
それをすべて飲み込んでいます。


そしてその選択をしたことを
後悔したことはありません。

(ちなみに、その時の友人たちとは
今でも仲良くさせていただいています。)

私が一番大変だった手放したもの

それは自己肯定感の低さです。

自信のない人に仕事は来ないんです。
その場で「やります」と言えない人にも
仕事は来ません。

「考えてみます」は
「やりません」と同義で
その回答をしたら次の仕事はないです。

その場で「可能・不可能」の判断をして
先方に伝えるのが信頼に繋がります。


この決断力を高めるために私は
これまでの考え方や感情を
見直して自分を変えていきました。

音楽で仕事をしている人は
どう考えているだろう
どんな行動をしているんだろう?

悩みに悩んで音楽を仕事にしている先輩に
話を聞きに行ったり
相談させていただいたりしました。



そして少しずつ
音楽で仕事をしている人の
考え方と行動を
自分の中に取り入れていくことで
今の私が出来上がっていきました。


何かを得るためには
何かを手放す必要があります。

だから最後に
もう一度聞きます。

あなたは、何を手放して
何を得たいですか?


音楽を仕事にするには、
「今自分がどの段階にいるのか」を
冷静に知ることも大切です。
▶音楽を仕事にする5ステージ|あなたは今どの段階?(リンクはのちほど)

最後に

たくさんの言葉で伝えてきましたが
もしあなたが

・音楽を本気で仕事にしたい
・今のやり方でいいのか悩んでいる
・自分の現在地を知りたい

そう思っているなら
一度レッスンに来てみてください。



私が途中で何度も先輩に話を聞いたように
きっと人の話が必要になるはずです。


私のレッスンは基本的に
歌や声のトレーニングが中心ですが、

希望があれば
音楽を仕事にする上での
今の立ち位置や方向性について
お話しすることもあります。

歌としっかり向き合う時間の中で
あなたに合う進み方が
自然と見えてくることもあります。

もしその答えを探しているなら、
一度声を聞かせてください。

▶体験レッスンの詳細はこちら

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