こんにちは。
ボイストレーナー・声楽家・話し方講師の
新田知代です。
つい先日のこと。
単発レッスン受講の生徒さんとの話の中で
こんな質問をいただきました。
喉や体に力を
入れない方が
楽に声を出せる
ってことですか?
レッスンの最中で体の力みが
楽な発声の妨げになるよと伝えていたので、
そこの確認での質問だったみたいです。
うーん。
半分正解で
半分不正解なところ。
そもそも楽に声を出せる、という状態。
って分かりにくくないですか?
日々の生活で声の出しやすい日
出しにくい日はあれど
なんで出やすいのかなんて
考えず生活していますからね。
だからこういう発声の問題は
逆で考えてみると答えが見えてくる。
楽に声が出せないときに
これが自分の体の中で
何が起きていますか?
緊張している時
心拍数があがっている時
息が吸えない圧迫感がある時
手足が冷たい時
体震えている時
どうでしょう?
声が出しづらくないですか?

もちろんそれは健康状態の問題や
睡眠の質、食べたものの影響、
病気や薬などの影響もあるかも知れません。
ただ、共通して言えることは
体が緊張している
ということ。
体の緊張は使い方によっては
最大限のパフォーマンスを可能にするので
決して悪いものではないと
私は考えています
ただ、それが過緊張によって
体や喉周り、舌・顎などの硬化に
繋がるのであれば話は別
硬化しているのであれば
楽な発声の妨げになる。
で、この質問をくださった方も
大きな声で歌おうとして
腹筋周り
喉周りに
余計な力が入っている状態で
思うように声がコントロールできない
という現象が起きていました

最初の声出しの段階で分かったので
力みを取るために
体と喉頭周りのリラックスを目的とした
ストレッチと声のエクササイズを
行っていきました。
そうしたらね
あっという間に
高音のボリュームが
出てきたんです
がんばってがんばって
たくさん息を使って
お腹に力を入れて出してた高音
それが楽に倍の音量が出て
音程もコントロールできるようになった
いやー、出た時は私も嬉しかったけど
生徒さんがその変化にびっくりしてね
歌声をこんなに楽に出していいんですか
力はいらないんですか
って質問責めにあいました笑
その中で出たんです
喉や体に力を
入れない方が
楽に声を出せる
ってことですか?
という質問が。

生徒さんにも伝えたし、
皆さんにも伝えたいことがここ。
リラックスする
=力を入れない
ではないです
私は力を抜く方法を教えたわけではなく
喉周りと体をリラックス状態に導いて
生徒さんの体が素直に反応して
結果最大パフォーマンスができた
ただ、生徒側の感覚としては
今まで必要としていた力を使わずに
高パフォーマンスができてしまった
→今までより軽負荷に感じだから
むしろ力がいらない感覚になった
っていう感じなんじゃないかな。
でも実際に実施した内容は
・過緊張を解消する
・正しい喉や胴体の筋肉を使う
といった、フォームを整えただけ。
力を抜かせたわけじゃない
むしろ筋肉は使わせているので
良い意味で力は使っているんです
だから楽な発声は喉や体に
力を入れないのではなく
不要な力みは取って(リラックス)
必要な力を使う(筋肉を動かす)
そうすることで楽な発声になって
声量も出しやすくなるわけです。
ここ、理屈では分かるんだけど
体の感覚で掴むのってムズいよねぇ笑
この説明をしたときに生徒さんは
「はぁ…」ってぽかーんとしてたから
今後練習していけば意味が伝わるはず笑
だって体感としては体に力を入れずに
楽に声量を出せたって感じただろうから。
肺活量が足りないんじゃないんだよね、ほんと。
もし声量にお困りの方がいらっしゃったら
体の力みについて考えてみてほしい
頑張って声を出そうとして、
背中とかお腹にぐっと力が入りすぎていたら
もしかすると逆に出ない癖をつけてるかも。
声や体の感覚って、
気づいた瞬間から変わり始めるからね
歌ったり、話す時にふとこの内容を
思い出してくれたら嬉しいです^ ^
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