こんにちは。
ボイストレーナー・話し方講師の
新田知代です。
つい先日は、
リビング仙台のカルチャー教室
「昭和のヒットソング」クラスの
年内最終回でした。
今日はカルチャー教室に
想いを馳せながらべったり語るだけのブログです。
だらーっと話した内容を
chatGPTさんに整えてもらって
手直ししていますので
言葉が堅いなぁと思ったらそういうことです笑
このクラスは、
昭和歌謡曲を楽しみながら
・ 声の出し方
・ワンポイントのボイストレーニング
を交えつつ歌っていくクラスです。

普段は1回60分・4曲構成で進めていますが
12月24日の回は年内最後ということもあり
紅白歌合戦のような気分で6曲を選びました。
60分で6曲。
たくさん歌って、たくさん声を出して、
皆さんとても満足そうな表情で帰られていました。
「知っている歌+少しのコツ」で起きる変化
昭和のヒットソングは、
誰もが一度は耳にしたことのある曲ばかり。
ただ、
そこに少しのワンポイントアドバイスを
加えるだけで、
- 「え、そこが原因だったんだ」
- 「これやると本当に声が出しやすい」
- 「なるほど、こういう仕組みなんだ」
という気づきが生まれます。
先日は特に、
皆さんの表情がいつも以上に明るく、
「歌った!」という満足感が伝わってきました。
やっぱり知っている曲や
耳にしたことがある曲を歌えるのは
当時の思い出と一緒に
「こんなことがあったなぁ」と
生徒さん同士で盛り上がれるのも
楽しみの一つだそうです。
一曲:中森明菜『ミ・アモーレ』
取り上げた曲のひとつが、
中森明菜さんの『ミ・アモーレ』。
ラストの「ミ・アモーレ〜♪」
長く伸ばすフレーズの部分は
カラオケだと
- 声がひっくり返る
- 喉が閉まる
- 裏声に逃げてしまう
という方がとても多い部分です。
レッスンでは、
「ここはこうやって声を作るんですよ」
と基礎から積み重ねた上での出し方を
お伝えしました。
すると、
「なるほど!」
「こうやって出してるんだ!」
と、教室が一気に湧いてその空気を見ると
「あぁ、教えてよかったな」と
私自身の満足感もとても高くなります。
喜んでもらえるのは
本当に幸せな時間。
「どこまで伝えるか」は、いつも悩ましい
正直なところ、
マンツーマンなら、ここからさらに
- 応用の仕方
- もっと楽に出す方法
- 他の曲への活かし方
まで踏み込みたくなります。
実際にレッスン効果が見込まれそうな時は
そこまで踏み込みます。
でも、
グループレッスンで深くやりすぎると、
「そこまでじゃなくていいです…」
というラインを超えてしまうこともある。
ここは、
私にとって難しくもあり、
やりがいのある部分と感じています。
情報というものは
多ければいいわけではありません。
その人が
「今、何を知りたいか」
「どう歌いたいか」
が明確なら、
それ以上の情報は必要ないことも多い。
キャパシティ的に
受け取れる情報の上限も
人によって異なるので
見極めることが大切だと感じています。
だから、
- 欲しい人には、しっかり答える
- そうでない人には、余白を残す
そのバランスを大切にしています。
音楽はどこまでも深くなれる世界
音楽は本当に多面的です。
- 声の仕組みとして見る
- メロディや音楽理論として見る
- 歌詞や時代背景、社会情勢まで見る
どこまでも深く掘ることができます。
でもそれは、
音楽マニアやプロがやる領域。
趣味で歌う人は、
そこまでやらなくていい。
だからこの昭和のヒットソングのクラスは、
エンタメと学びのちょうど中間を
狙っています。
だから、
- 懐かしい曲だけ歌いたい人
- ボイトレだけを求める人
どちらにもハマらない、
少し「人を選ぶ」クラスです。
それでも、
今、7〜8名ほどの方が
継続して通ってくださっています。
曲も好き、
歌い方や声にも興味がある。
そんな方にとっては
とてもハマるクラスになっていると感じます。
「浅く見えて実はつながっている」
1曲あたりの時間は約15分。
ワンポイントで終わることも多いです。
だから1曲を深めたい人からすると
「もうちょっとここもやって!」と
欲しくなっちゃうので難しい。
(好きな曲ならなおさらね)
でも、
回数を重ねると、
「あの時やったビブラート、ここで使えますよね」
「前に練習したこぶし、覚えてますか?」
と、点と点が線になっていく。
先日歌った『兄弟船』でも、
「ここ、こぶしが入るよね」
「ビブラートが入ってる」
「裏声使っていいんだ」
と皆さんが思い出しながら
目を輝かせて歌ってくれていました。
一曲ずつ見ると浅くても、
クラス全体で見ると、
とても中身の濃いレッスンになっている。
そう感じた年内最終回だったのです。
愛されるクラスになってきたなぁ
昭和のヒットソングクラスも、
気づけば3年ほど続いています。
紆余曲折はありましたが、
今では私の中でもとても大切なクラス。
人数が増えたらもちろん嬉しいけれど、
クラスの特性上、
「分かる人に分かればいい」
そんなスタンスでもいいのかな、
と思っています。
ライトだけど、
蓋を開けると濃い。
ただあまりにライトな感じがするから
分かりやすい濃さではないから
人を選ぶんだろうなと感じます。
そして、こんな変なクラス
他にやってる人もいないからね笑
「普通は1曲特化してやる」ので
分かりやすくて満足度が高いよね。
でも私はみなさんに
バッターボックスに立つチャンスを
増やしてあげたいタイプなので
曲をどんどんこなしてもらいます笑
歌の上達は1曲の深堀りも大切ですが
曲数をこなすことも同じくらい大切。
このクラスの本質ってそこなんですよね。
年明けは1月14日から。
また新しい一年、
少しずつ学びを積み上げていきます。
私も引き続き勉強しながら、
皆さんと一緒に楽しく
歌っていけたら嬉しいです。
今年もありがとうございました!


