こんにちは。
ボイストレーナー・話し方講師の
新田知代です。
2025年12月18日、
泉パークタウンタピオで行われた
タピオ館立オープン大学（通称タピ大）へ
約1年ぶりに登壇させていただきました。
タピ大は会場の関係で10名も来たら
パンパンになるのですが、
当日は13名の方にお越しいただき、
立ち見で聞いてくださる方もいらっしゃいました。
歌のデモンストレーションでは
近くのお店の方ものぞきに来て下さって
嬉し恥ずかしさもありましたが（笑）
沢山の方にお越しいただき、
心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました！
講座中に受けた、印象に残る質問
さて、そんな50分の濃い講座の終盤。
6年間、声帯結節を繰り返している方から
ご質問をいただきました。
「声に関する知識が欲しくて、
お医者様ではなく、
声のコントロールを専門とする人の話を
聞きたくて来ました」
（言い方のニュアンスは変えています）
そう話してくださったことが、
とても印象に残っています。
声に関する相談先として
私を選んでくださったことを、
純粋に嬉しく感じました。
声に悩み、相談先を探している方がいる
ご質問の内容は、
「声帯結節を抱えている状態で、
今日教わったことを行っても大丈夫でしょうか？」
というものでした。
この日行った内容は
・喉を締めた状態・開いた状態のチェック
・喉を開いて声帯閉鎖練習
・低音高音をコントロールするサイレン練習
を中心に、
ボイストレーニングの中でも
王道中の王道練習を提供しています。
お話下さった方は喉の不調を抱えているため
一緒に声を出したかったそうですが
一旦控えていたそう。
でもやっぱり、
トレーニングをして声の不調を改善したい。
日常的に使う「声」だからこそ、
ストレスなく話せるようになりたいと
願うのは自然なことです。
まして、長年同じ症状を繰り返していれば、
不安や迷いを抱えるのは当然だと思います。
声帯結節と向き合うときの専門家の役割
私は医師ではないため、
診断や治療、手術について
お伝えすることはできません。
発声機能に医学的な問題が関わっている場合は、
まず医師の診察を受けることが
最優先だと考えています。
また、解剖学的・生理学的な機能回復の面では、
言語聴覚士の指導が必要になるケースも
多いでしょう。
これは、
「生きていく上で健康的に
発声・発音ができる状態」を
取り戻すための段階です。
だからこそ、質問をいただいた時にも
同じようにお答えさせていただきました。
とても真剣な眼差しでご質問をいただいたので
私の持てる全知識で精一杯誠実に
お伝えしたつもりです。
ボイストレーナーが担う「その先」の役割
でもそれはあくまで
・医学的
・解剖学・生理学的
であり体の機能を取り戻す、
正常に動かすための機能回復であり
ご本人が望む
「声のコントロール」を求める
トレーニングではない。
その先にある、
声をどう使うか、どうコントロールしていくか、
どのように負担を減らしながら声を出していくか
この部分は、
ボイストレーナーの役割だと私は考えています。
講座では、
そうした専門家それぞれの役割をお伝えした上で、
講習会などで学んできた内容を踏まえながら、
一般論としてお話をさせていただきました。
納得いただけたとは思うのですが、
つらい思いをされていると思います。
何かお手伝いできることがあれば
私にできる範囲でお手伝いさせていただきたい
その想いでおります。
これからの先の声の活動について
質問にはそういった旨を踏まえた上で
・医師の指示
・言語聴覚士の指示
の後のトレーニングとして
専門家（ボイストレーナー）の元で
やっていただく分には問題が起きにくい
とお伝えしていたしました。
その後、少し晴れた顔で
「ありがとうございました」
とお声をいただけたことが
私にとっての励みになりました。
この出来事は声に悩んでいる方は、
きっとその方お一人ではありません。
東北、宮城の地にも
「声の相談先が欲しい」と感じている方が
確かにいらっしゃるのだと
改めて感じた出来事でした。
声に悩んだとき、
安心して話を聞いてもらえる場所があるだけで、
人は少し前を向けるのではないかと思います。
もっと学び、もっと経験を重ね
声や歌に悩む方の力になれる
「声の専門家」であり続けたい。
そんな思いを新たにした一日でした。
声に違和感や悩みを感じたとき、
「どこに相談したらいいんだろう」と
迷うこともあると思います。
医療が必要なケースもあれば、
声の使い方や負担のかけ方を見直すことで
楽になる場合もあります。
もし「声の使い方」について整理したいと感じたら、
お話を伺える場として個別レッスンも行っています。
今の声の状態や悩みを言葉にするだけでも、
見えてくることがあるかもしれません。
必要だと感じたタイミングで、
思い出してもらえたら嬉しいです。
詳細は公式LINEからご案内しています。
