こんにちわ!
アーティストを生み出す凄腕ポジティブボイストレーナー 新田です。
12月に入ってあっという間に受験シーズン到来です。
そんな中、高校2年生のお子さんを持つ親御さんからこんなご相談を頂きました。
「娘が将来音楽の道に進みたい、と言って先日音楽の専門学校のオープンキャンパスに行ってきました。本人は気に入ったようなのですが、専門学校だと将来が心配で。。。
将来音楽の道に進みたい時、専門学校と音大どちらがいいんですか?」
高校2年生の冬といえばそろそろ進路を決める頃。
できるならお子さんの希望通りの進路で、苦労しない就職を願うばかりですよね。私も高校2年生の夏に進路を決めて秋口から音大受験の準備を始めた事を思い出して、なんだか懐かしい気持ちです。
私は周りの環境と親のススメ(大学は絶対に出て欲しいと言われていました)で音楽科に進む事を決めましたが、情報が少なければどの道を選べばいいのか分からなかったのも事実。
専門学校に行って何か資格を取ったら音楽の仕事に就けるのかしら?
専門学校より音大の方が学費は高いけれど音楽の仕事に就けるのかしら?
音楽って、将来安定したお給料が出る仕事に就けるのかしら?
やりたい事をやらせてあげたいけれど音楽って大丈夫なのかしら?
etc…
心配は尽きませんよね。
今回はそんな親御さんの知りたい!にお答えすべく、将来音楽の道に進みたいお子さんの進学先についてお話します。
なお、ミュージシャン(演奏家)の面からこの記事は書いてります。
その他、会社員として音楽をやるとなると方向性が変わってきますのでご了承ください。
今、自分の進路について悩んでいる方や少し先だけど進路について悩んでいる方も参考になると思いますので、ぜひ最後までお読みください。
1.ともよせんせーの場合
ともよせんせーは音大(音楽科)卒業です。
音大に行きたい、と決めたのは高校2年生の夏。
そこから音大受験に向けての準備をしました。
<ともよせんせーの高校2年生のスペック>
・ピアノ
経歴:小学4年生から、実家の隣の声楽の先生にピアノを習い始める
レッスン:1レッスン30分、月4回
高校2年生の時もやっていたが、簡単なソナチネ程度しか弾けない
→絶対レベルがおいつかない、ピアノ専攻を諦める
・歌
経歴:中学3年間(NHK合唱コンクールに出るレベル)、高校2年間合唱部で鍛えられる
レッスン:習っていない
高校2年生の時も合唱部に所属していて、少しは歌えるはず
→体が小さく声量もないが、音域は広いのでイケるか?!と思って声楽(歌)専攻に切り替える
・その他(ソルフェージュ、楽典)
経歴:なし
レッスン:なし
→音大受験科目に入っているので、勉強しないといけない
<高校2年生後期から受験に向けてやった事>
・大学附属音楽教室に通い始める
受講科目
声楽(歌):1レッスン60分 月4回
ピアノ:1レッスン60分 月4回
ソルフェージュ:1レッスン60分 月4回
音楽理論:1レッスン60分 月4回
→2年半通う
(高校3年生の段階で親から「実力が足りない」と諭され、一度別の学科に入学。
1年間大学の別な学科に通いながら音楽科受験の準備を進めたので1年多い)
<ともよせんせーの音大入学時のスペック>
・ピアノ
がっちりピアノの先生から習って、同じ声楽専攻の同学年実力としては真ん中くらい。
・歌
こちらも同じ声楽専攻の中では真ん中くらい。
・その他(ソルフェージュ、楽典)
→そこそこ、中間くらい
正直、趣味レベルから音大に入れるレベルになれたのは音楽教室に2年半通って、それぞれ別の科目として音楽をしっかり学んだからです。
習い事としてのお月謝はとんでもない額ですが、大学に入るメリットを考えると出して損はないと思います。大学に入るメリットについては次の項目でお話します。
2.音大(音楽科)
ちょっと打算的に感じるかもしれませんが、才能がない人ほど、音楽を仕事にしたいなら音大出る事をオススメします。
(勿論才能ある方は絶対にオススメします)
理由は以下の通り
<入るメリット>
・実技はすべて個人レッスン(合唱・ソルフェージュ除く)
・演奏の場が多い
・レベルの高い上質なレッスンが受けられる
・海外の先生のレッスンが受けられる
・練習設備がしっかりしている
・県外の音楽家と知り合える
・大学院に進んでもっと勉強できる
・提携海外大学へ留学する事が出来る
・教職免許が取れる
・大卒になれる
・音大出身が武器になる
<入るデメリット>
・入試がある(推薦やAOでも音楽の実技と学科試験があります)
・学費が高い
・ちゃんと勉強しないと卒業できない
・音大を出たからと行ってすぐに音楽の仕事に就けるわけではない
音楽で安定したお給料が欲しいのであれば、教職免許取得がベストです。
公務員だし、音楽の授業をする事で自分の得意を生かす事が出来ます。
また、クラスを持つのはちょっと・・・という場合にはお給料は減りますが、講師として授業を持って時間の自由を持つ事もできます。
(実はともよせんせーは音大卒ですが教職持っていません。。。学校の先生にはなりたくなかったから。。。)
また、日本は学歴社会です。
「専門学校卒」と「大卒」で生涯賃金が変わる事は有名な話です。
安定した職業に就きたい、お給料の多い職業につきたいのであれば、万が一音楽の道で失敗したとしても大卒として一般企業に就職できます。
私のように、最初は音楽の仕事を副業として始めて、時間的なものが足りなくなったら音楽の仕事だけに切り替える、というやり方をするのであれば大卒がおススメです。
理由は「4.個人で習ってプロ」でお伝えします。
3.専門学校
才能がある、と分かっている人は専門学校に行くことをお勧めします。
現場ですぐに活躍できる位の実力があれば専門学校でも十分です。
ともよせんせーは専門学校に行ったことがないのですが、知人や生徒さんに聞いた話では以下の通りです。
<入るメリット>
・入試がない
・上質なレッスンが受けられる
・現役ミュージシャンからレッスンを受けられる
・練習設備がしっかりしている
・オーディションの情報が多い
・2年間という短期間で音楽の知識を得られる
・専門学校出身が武器になる
<入るデメリット>
・グループレッスンが多い
・ちゃんと勉強しないと何も身につかない
誰でも入れるし、単位さえ取れれば卒業できるのが専門学校。
故に自由度も高い上に、大学よりも制約が少ないので伸び伸びと音楽活動ができます。
大学と違ってデビューオーディションや音楽事務所所属のチャンスも多いため、在学中にチャンスを掴んでメジャーデビューも夢ではないため、才能がある人こそ専門学校はオススメです。
しかし同時に入試がないので勉強が出来なくても入れるし、単位が取れたら卒業できるので、そこに甘えて実力を高められなかったり遊んでばかりいると来るはずのチャンスも来ないのは当たり前。
主体的に動いて作品を作ったりライブをしたり、業界に知り合いを増やすなどしなければ難しいようです。
この業界は実力主義なので学歴で判断される事は少ないのですが、それでも現場に出た時「〇〇ミュージック専門学校出身です」より「〇〇音楽大学出身です」の方が信頼されやすかったりするのは事実です。
ただ、何もないよりは専門学校出身と伝えた方が、現場の場数を踏んでいない時は信用されるのは確か。
あとは実力と実績を積み重ねれば学歴は関係ないのです。
4.個人で習ってプロ
親に学費を払ってもらったり、奨学金を借りれず専門学校・大学には行けない。
または学校に通う年齢ではないので、自力でやっていくしかない。
そんな方はこの「個人で習ってプロ」の道になります。
生活費のお金を別のお仕事で稼ぎながら、アマチュア・副業ミュージシャンとして活動。
ただし、演奏技術や音楽の知識はないので独学&個人で教えている先生に就いて勉強しスキルアップする方法です。
具体的にお伝えすると平日週5日、残業なし9時~18時働く派遣社員でいいのでしっかり働いて生活費や預貯金を確保、アフタータイムや土日祝日に音楽の勉強や練習、音楽の仕事をするイメージ。
シフト制の仕事でも同じです。
<メリット>
・大人になってからでもプロを目指せる
・マーケティングやセールスの知識があれば自分でマネタイズしてすぐ稼げる
<デメリット>
・音楽の知識は独学で頑張って勉強しないと身につかない
・本気でやらないとアマチュアで終わるし、終わりやすい
・本業が忙しくて、趣味で終わりがち
・「プロじゃないから」と言い訳してやらなくなる
このメリット・デメリットは専門学校・大学を出ていても同じ事が言えます。
しかし独学の方がその傾向が強く、正直な話ここができれば音楽を職業としてお金を稼いでいけるのは間違いありません。
また、専門学校や音大を出てもすぐに音楽の仕事で食べていけるのは一部の天才たちだけです。
大体の方はこのルートに入ります。
違いとしては音楽の知識の深さのみ、実際に稼げるようになるまで「生活のための仕事」をしつつ他の時間で音楽活動をする、このスタンスは同じです。
技術を持っていても自分を売り出す、自分の持っている能力をマネタイズできなければフリーランスとしてやっていけないのが、音楽を志す人が一番難しく感じる部分でしょう。
逆に言えば大した技術がなくても、自分の能力を売り込める・マネタイズできるのであれば音楽の仕事を取ってお金を稼ぐ事ができます。
「歌がうまいだけじゃ歌手になれない」、ってこのことです。
5.その他
最後に「その他」と入れましたが、これはいわゆる「スカウト」です。
・アマチュアミュージシャンでライブハウスで演奏をしていたら聴きにきていた大手音楽事務所の人にスカウトされた
・ストリートミュージシャンをしていたら、音楽関係者の人から名刺を頂いた
・You Tubeに音源を上げていたらスカウトDMが来た
私の生徒さんにもバンドで作ったオリジナル曲の音源をMV付きでYou Tubeにアップしていたら、有名アーティストが所属する音楽事務所から連絡が来て所属が決まったという方もいます。
パターンは様々ありますが、音楽業界では常に次世代に輝くアーティスト候補を探しています。
その為スカウトも実際にある話ですし、音楽の勉強をせずともミュージシャンとしてやっていける可能性があります。
最後に
プロのミュージシャンを目指す、となった時に様々な方法があるとお伝えしましたが、方法はたくさんあります。
どの道も不可能ではありませんが「これをしたら確実にプロになれる」という確証もありません。
音楽業界は運と実力の世界です。
無所属のミュージシャンとしてやっていこうにも仕事がなく、自分でマネタイズもできないとなるとアルバイト生活や正社員で働きながらアマチュアで音楽活動をしたり、副業ミュージシャンとしてやっていく人がほとんどです。
実際にアマチュアからトップに上り詰めているアーティストもいますので、可能性がないわけではありません。
「いつなれる」「どのくらい稼げる」の目途はつきません。
「安定した収入」とは縁遠い世界です。
自分で安定した収入を得るための仕組みを作る必要があります。
チャンスを掴んで波にさえ乗ることができたら大金を稼ぐ事はできますが、その可能性は宝くじの1等を当てるのと同じくらい低いという事を念頭において進路を決めて頂いた方がいいのかなぁと思います。
(その砂利の中の砂金の一粒の人たちだから、ミュージシャンで輝いている人たちに憧れるんですよね)
その為、確実に音楽の道に進みたいのであれば、やはり専門学校か大学を出る事をともよせんせーはおススメします。理由は2点。
①音楽をしっかり学ぶことが出来てどこにでも通用する上「●●大学の音楽科出身です」は学校のブランドが名刺代わりになって仕事が取りやすくなる。
②学歴社会である日本で、万が一夢破れてしまった時に生涯年収の高い企業に就職できる可能性が高い
やり方はいろいろありますし、私自身も音楽業界がもっと盛り上がるよう未来のアーティストや、表舞台を支える裏方も盛り上がる事を願っています。
努力すれば必ず報われるとは言えませんが、行動すれば何かのチャンスは必ずつかめますし、それを生かすのは自分次第。ぜひ参考にして将来の進路を選んでみてくださいね。
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